茅ヶ崎市 一中通りにある、たいよう整骨院 院長の津田征典です。
今回は、先日来院された肘内障の子についてお話します。
「子供が肘を抜けたみたいなんです。」とお母さんから電話がかかってきました。
診療時間は過ぎていましたが、ご来院して頂きました。
肘内障の特徴
【症状】
急に泣き出し、腕を使わなくなります。
痛めた方の手が、力が入らなくなったかのように腕をぶら〜んと落とし、手の甲を前に向けた状態になります。
痛みが強いと反対側の手で手首あたりを握り動かさないような肢位をとる子も多くいます。
手首を掴んでいるので、手首を痛めたのかと思われる親御さんも多くいらっしゃいます。
動かしているうちに自然と元に戻るケースも稀にありますが、大概戻りません。
【病態】
肘を構成する骨の一つである橈骨にかかる輪状靭帯(下図オレンジの部分)。
急に腕を捻られながら引っ張ることで、この靭帯から橈骨頭から引き抜かれてしまい、
靭帯が引っかかっている状態になります。
いわゆる亜脱臼の状態です。
これが引っ掛かりが痛く、子供は動かそうとはしません。
幼少期は、橈骨頭の凸がまだしっかり形成されていない為、
抜けやすい状態です。
【発生機序】
腕を急に引くことで発生すること多いです。
今回のお子さんは、腕も太ももに挟み引き抜くという遊びをしていて抜けたそうです。
肘内障になりやすいお子さんですと、就寝中に寝返りを打った際に捻られただけで肘内障になることもあります。
1ヶ月に3回もなったお子さんも診たこともあります。
お子さんを見ていない時に、急に痛がっている時は、特に要注意です。
転倒などして、骨折している場合があります。
子供の骨は柔らかい為、とても折れやすいです。
以前にも肘が抜けたからといって、軽視せずに
すぐに整骨院や整形外科などの医療機関にかかって下さい。
【好発年齢】
0歳〜6歳ぐらいの子に発生します。
小学生に上がる頃には、骨の大人の骨に近づいてくる為、抜けなくなってきます。
それまでの期間に起こりやす子は、何度でもなります。
今回のお子さんも3回目とのことでした。
お兄ちゃんや、お母さんも、何度もなったことがあったそうで、
兄弟や、家族になった方がいると、起こりやすいケースが多いです。
一度なったことがあるお子さんは、また起こると思ってもらっていた方がいいでしょう。
【治療】
徒手整復といって、手だけを使って靭帯に引っかかっている骨を元に戻すことを行います。
その子の状態に合わせて、いくつかの整復方法の中から適切なやり方で選びます。
見た目が、あまりにも簡単に整復するので、親御さんよりやり方を教えてほしいといわれることがあります。
肘内障は、発生機序や他の怪我の可能性を確認するなど診断の診断が必要です。
お子さんが痛がっている場合は、すぐに整骨院や整形外科などの医療機関にかかって下さい。
【予防】
子供も力があるので、意識している時に腕を引っ張る分には、ほとんど肘内障になりことはありません。
子供が意識している時は、引っ張り上げたり、ぶら下がったしても抜けません。
しかし、テレビやオモチャなどに意識が行っていて、急に引っ張ると発生することが非常に多くなります。
あまり抜けやすお子さんは、肘より上を握って上げると良いでしょう。
お子さんが怪我をする時は、いつでも突然訪ます。
肘内障の診断、治療は短時間で行なえます。
予約の合間や、診療時間外であっても、すぐにご対応致しますので、
予約されてなくても、お気兼ねなくご連絡下さい。
いざ肘内障になった時の対応や、抜けないようなアドバイスも致します。
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